今日は、久留米市「草野町の伝統的町並み保存地区」へ来ました。毎年桜の季節になると、「桜井の一本桜」や「発心公園」へは来てるのですが、ここ草野町は今回が初めてです。
草野町は、平安時代から安土桃山時代にかけて約400年間、中世の豪族、草野氏の勢力を背景に、筑後国の一大拠点として栄えた城下町。伝統的町並みが残る保存地区です。
木造造りのこの建物は、大正3年に「旧中野病院」として建てられた、木造洋風の2階建てのお洒落な外観で、内部は繊細な造りで優雅な建物でした。現在は、国登録文化財になってます。
また、ここの別棟の倉庫棟には、映画「Watch
with Me〜卒業写真〜」の写真をパネルで展示してあります。久留米を中心に映画のロケが行われたそうで、草野町の住民がエキストラで参加されたりしたそうです。映画を見れら方は、ここへ立ち寄りロケ地が載ってる地図を手に入れ、ロケ地を巡るのも良いでしょうね。公開から年が経ってますが、ポスターなども無料貰えるようです。
最初に来たここは「山辺道文化館」もその一つで、草野町を散策するならここからがお勧めですね。裏側に無料の駐車場があり、ここで観光案内のパンフレッドを貰い、ここで貸出されているレンタルサイク1日300円で借りてゆっくりと町並みを見て廻ることも出来るし、疲れたら2階の喫茶店で休憩・お食事するのもいいですね。
2階の喫茶店はちょっと値段が高かったので寄らなかったのですが、雰囲気のある内装で、人気の「白玉ぜんざい」などが美味しいとのことでした。今日は、たくさんのご婦人の方々で笑い声が中から聞こえてました。
駐車場は、前から停めるようにしましょう。花壇に綺麗な花が植えられてますので。私は、後で知りました(^^ゞポリポリ。
山辺道文化館
■構 造:木造洋風2階建 寄棟造り 瓦葺き
■建物面積:本館棟 372.75m2
倉庫棟 26.49m2
山辺道文化館(旧中野病院)[国登録文化財]
この山辺道文化館は、市内花畑に建築中の病院本館部分を、浮羽郡柴刈村(現田主丸町)出身の医師・中野俊蔵氏が当地へ移築し、大正3年(1914)に完成したものといわれております。
中野俊蔵氏は、明治30年に第三高等学校岡山医学学部を卒業し、同32年には内務省伝染病研究所の北里博士の元で細菌学を修め帰郷し、同40年に草野町へ転じて中野医院を開院されました。
爾来、昭和52年(1977)長男の富士来氏が亡くなられるまで、二代にわたって地域医療に貢献されました。
この建物は、久留米市が昭和62年1月に指定した草野地区伝統的町並み保存地区の内の保存建造物の一つであり調査された活水女子短期大学の宮元達夫教授によれば「規模が近代木造建築として雄大であること。意匠的に、優雅でかつ堂々とした建築物であり、ベランダ周囲の繰形や各廊下のアーチ状の垂壁には繊細なデザインが施されていること。
また、大正初期の洋風の病院という建築物として希少価値がる。」と高い評価を受けております。
久留米市では、平成6年より建設省の補助事業である「街なみ環境整備事業」に取組み、文化的価値の高いこの建物を、市内唯一の伝統的町並み保存地区である草野地区のシンボルとして部材を可能な限り残しながら修復し、地域及び市内外の人々に活用していただくために、平成9年から平成10年の2か年に亘り整備を行ったものです。
なお、平成11年2月に将来に残すべき近代遺産として、国の登録文化財に登録されました。
「山辺道」(やまべのみち)の名称につきましては、耳納北麓一帯を御井府中宿(現久留米市御井町)から草野宿を経て日田へ至る山辺道といわれる古街道があり、草野宿が中心であったことから、「山辺道」という名称を使い、草野や耳納北麓の地域を表現したものです。
館内には、久留米市指定無形民俗文化財の「須佐能袁神社神幸行事」・「若宮八幡宮神幸行事」で使用している獅子、御興など始め、伝統的町並みに関する資料や地域の工芸品なども紹介しております。
草野をはじめ耳納北麓の自然や歴史・文化を訪ねるための観光情報の提供や休憩場所として、また、絵画や写真の展示会にも利用できますのでご活用ください(久留米市) |